アンガーマネジメントの基礎知識
2017年03月31日更新 2017年03月31日公開

子育てに生かすアンガーマネジメント

子育ては、いつも思い通りにいくとは限りません。子供相手に、ヒステリックな対応をしてしまい、自己嫌悪になることもあるでしょう。怒りをコントロールするアンガーマネジメントと子育てについて、ドクター監修の記事で解説します。

育児疲れや育児のストレスがたまり、正しく叱るのではなく、むやみに怒ってしまうこともあるかもしれません。子育て中の怒りという感情は、どのような原因で生じるのでしょうか。

子育てで生じる怒りとは

子育てのストレスがたまると、育児疲れとよばれる段階になるといわれています。育児疲れは、うつ状態を引き起こすおそれがあるため、日々のストレスを軽減することが大切です。子育てによるストレスには、怒りという感情との付き合い方が、大きく関係しているでしょう。

おもちゃを片づけない、着替えが遅い、遊びながら食べるなど、つい「早くしなさい!」と急かしてしまうのは、子育て中によくあるシチュエーションです。出かける前や平日の朝などは、親の方も急いでいるため、余計にイライラしてしまいます。ただ、それがゆったりとした休日や、時間的に余裕のある就寝前なら、そこまでイライラしないとも考えられます。

体当たりしてきたり、抱きついて離れなかったり、衝動的な子供のふるまいは、一緒に遊んでほしい気持ちや、寂しさを癒したいという欲求かもしれません。親のコンディションがよければ、しっかりと受けとめられるでしょうが、ぐったり疲れきっているときは、必要以上に突き放してしまう可能性があります。

このように、子育てによって生じる怒りの感情を自分自身で分析し、ポジティブな方向へとコントロールするためのメンタルトレーニングが、アンガーマネジメントです。怒りの感情を否定して、怒らないようにすることではありません。訓練ですから、最初からうまくいくとは限りませんが、実践をくりかえすことで、徐々に怒りの感情を上手にコントロールできるようになると考えられています。

子育てにアンガーマネジメントを生かすメリット

アンガーマネジメントには、認識の修正と呼ばれる手法があります。これは、自分の常識や理想を基準にして、相手の言動を認識するクセを直すことです。子供の言動や行動について、その子なりの基準があるのだと認識して接するようになると、怒りにくい仕組みができるとされています。

子供の基準に一度寄りそうことは、駄々をこねたり、ぐずったりする原因を、正しく把握することにつながります。たとえば、「もう大きくなったから、これ位はできるはず」というような、大人側の勝手な思い込みは、子供側にとっては根拠がないということにも気がつくでしょう。また、どのような基準で自分が怒りの感情にかられるのかを、しっかり自覚するためにも役立ちます。

認識の修正によって怒りにくい仕組みを作れば、日々の子育てにおいて、カチンときたりイライラしたりするシチュエーションが減り、育児ストレスの蓄積をふせぐことにつながります。おだやかな精神状態を、なるべくキープして、叱るべき場合と落ち着いて言いきかせるべきときを、冷静に見極めたいものですね。

日本の教育現場においても、アンガーマネジメントは注目を集めています。子供同士のいじめや教師による体罰など、現代のさまざまな教育問題には、怒りをコントロールするアンガーマネジメントが有効だとされています。

子育てにおけるアンガーマネジメントの実践方法

アンガーマネジメントの具体的な実践方法を解説します。ひとつは、自分の感じた怒りをレベルごとに数値化することです。怒りの強さを数字にすることで、冷静な判断をすることができるとされています。怒りの強さの数値は、10段階のレベルで分けていきます。

軽いイライラや不快感、不愉快が、レベル1~3です。頭に血がのぼる、ムカつくなどの状態が、レベル4~6とされます。レベル7~9は、非常に強い怒りで、激怒や憤怒や激怒が当てはまります。そして、人生最大の怒りがレベル10です。

2つ目の実践方法は、怒りの感情を感じたときの出来事と、そのときの自分の行動を書き留めることです。怒りを感じたときの行動だけではなく、続いて何をどうしたのかも記録するとよいでしょう。この一連の作業は、自分の怒りと行動の関係性を、客観的に見ることができるとされています。

子供に対して感情的に怒ってしまいそうなときは、行動を修正するための、ストップシンキングとディレイテクニックを実践するのがおすすめです。ストップシンキングとは、怒りを感じたら頭の中で「ストップ」と言い、思考を止めるテクニックです。ディレイテクニックとは、計算したり数を数えたりして、意識を怒りから逸らすテクニックです。

アンガーマネジメントを子育てに活用することで、親子のコミュニュケーションは、よりスムーズになると考えられます。できることから実践し、焦らないことがポイントです。

「アンガーマネジメントの基礎知識」の記事一覧

記事カテゴリ

記事ランキング

fem.

fem.ヘルスケアが

もっと手軽にアプリで登場!

今日できる。今すぐできる。

健康・キレイ情報を毎日おとどけ。

app-store
google-play